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これからFXを始めようと思っている方で、始めるにあたり何を準備すれば良いのかわからないという方もいるでしょう。
FXは、取り引きをするための証券口座とスマートフォンさえあればすぐにでも始めることができます。しかし、FXをしっかり勉強したい場合、スマートフォンでの取り引きだけでは限りがあります。
また、証券口座を開設するときにも注意が必要です。FXで取り引きする証券口座はFX会社によって取引条件が異なるので、FX会社の選び方も重要になってきます。
FXを始めるのに必要なもの
これからFXを始めるにあたって必要となってくるのが、入出金するための「銀行口座」と取り引きをするための「証券口座」です。
FXを始める流れは以下になります。
1.入出金に使う銀行口座を用意する
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2.自分にあったFX会社を選ぶ
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3.取り引きするための証券口座を開設する
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4.必要書類の提出
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5.証拠金を入金する
↓
6.取り引き
各FX会社が提供しているアプリやツールを使うことで、スマートフォンやパソコンで取り引きすることができます。
銀行口座
FXを始めるにあたって、まずは資金を入出金するための銀行口座が必要です。
すでにお持ちの銀行口座でも入出金は可能ですが、銀行によってはFXの取引口座への入出金に手数料がかかる場合があります。
FX取引のサービスを提供している銀行であれば、口座間の連携がスムーズですので手数料などを安く抑えることができます。
またネット銀行やオンラインサービスがある銀行を利用すれば入出金を全てオンラインで完結でき素早い入出金が可能です。
FX会社によっては一部取り扱いができない銀行などもあるため、FX口座を開設する前に自分の銀行口座が対応しているかの確認が必要です。
またFXで使う資金を普段の銀行口座と同じにしていると資金管理が難しくなるので、FXの取引専用の銀行口座を開設するのもよいかも知れません。
FXの証券口座
まず、FXを始めるには取り引きをするためのFX口座が必要になってきます。
FX口座は銀行が提供するFX口座、証券会社が提供するFX口座、FX取引会社が提供するFX口座など様々な会社や銀行が提供しています。
どの会社がサービスを提供しているかはそこまで大事ではなく、提供されるサービスの内容の方が重要ですのでここはあまり気にする必要はありません。
国内だけでもFX口座を開設できる会社は、数十社以上あるので、どの会社でFX口座を開設したら良いのか悩む方も多でしょう。
日本国内のFX会社であれば金融庁の登録を受けているので、どこのFX会社で口座を開設しても問題はありませんが、海外のFX会社は日本の金融庁の登録を受けていない点には注意が必要です。
本人確認書類
FX口座を開設するためには、本人確認書類の提出が必要です。
本人確認書類は以下のものが挙げられます。
- 運転免許証
- 健康保険証
- 住民基本台帳カード
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 在留カード
- 特別永住者証明書 など
これらは、口座開設の際に申し込みした方と同一人物であるかの確認のために使われます。
顔写真がついている身分証であれば1通で足りる場合もありますが、顔写真がない身分証の場合2点以上提出が必要な場合もあるので注意が必要です。
オンラインで申し込む場合は身分証の写真をアップロードするだけで確認が取れるので、あまり手間がかかりません。それ以外では、身分証のコピーなどを郵送して本人確認を行う方法もあります。
2016年からマイナンバー制度が導入され、2016年1月1日以降にFX口座を開設する場合にはマイナンバー書類の提出が必要となりました。
マイナンバー書類とは以下の3つのことです。
- 個人番号カード
- 通知カード
- 個人番号つきの住民票の写し(発行から3ヶ月以内)
住民票を所有している方には、まず通知カードが発行されています。12桁の個人番号だけ知りたい場合には、通知カードがあれば提出することができます。
FX会社によって提出が必要な書類は異なりますが、個人番号カードがあればマイナンバー確認書類は足ります。
今後複数のFX会社などで口座の開設を検討されている方は、個人番号カードを発行しておくと今後の口座開設がスムーズです。
証拠金
無事口座の開設が完了したら、次は取り引きをするための証拠金を入金します。
日本国内のFX会社では以下の方法があります。
- 各FX会社独自のオンライン入金サービス
- 窓口やATMによる銀行振込
独自のオンライン入金サービスとは、オンラインで入金できるサービスで24時間リアルタイムで入金が反映されるほか、手数料が無料ということも特徴のひとつです。
一方、窓口やATMでの入金は手数料がかかり口座への反映にも時間がかかります。
海外のFX会社では以下の方法があります。
- クレジットカードによる入金
- 暗号資産(仮想通貨)による入金
- オンラインウォレットによる入金
- 国内銀行振込
- 海外銀行送金
海外のFX会社は幅広い入金方法があります。しかし、入金方法が豊富な反面、出金方法に一部制限があるFX会社などもあるため注意しましょう。
パソコンやスマートフォン
実際に取り引きを始めるには、スマートフォン、タブレット、パソコンなどが必要になります。
各FX会社が提供するサービスを利用すればウェブサイト上で取り引きができたり、アプリなどでも取り引きが可能です。
多くのFX会社では独自のアプリを開発しており、アプリであればスマートフォンからでも簡単に取り引きをすることができます。
また、複数のFX会社で利用できるアプリもあり、こういったアプリはサインツールやインジケータなど取り引きを快適にするツールが充実しています。
スマートフォンだけでも取り引きを始めることはできますが、様々なツールを試してみたい方や本格的な取り引きをしたい方にはパソコンでの取り引きの方がおすすめです。
ネット環境
FXでは平日であれば24時間常に相場が動いているので、ネット環境があればいつでも取り引きすることができます。
取り引きをするのに特別なネット環境は必要なく、普段使用しているネット環境でも取り引きをすることが可能です。
通信環境が不安定だとチャートの反映が遅れたり、ラグ(遅れ)が生じることによって注文ができなかったり遅れたりする場合もあるので注意してください。
自宅で取り引きするのであれば、ネット回線を通しておけば大丈夫ですが、外出先でも頻繁に取り引きをしたいという方はモバイルルーターなどがあれば外出先でもスマートフォンやパソコンなどで取り引きをすることができます。
書籍などの勉強書類
取り引きをするための設備や環境は整っていてもFXに関する知識がないとFXで利益を上げていくことは難しいです。
FXの勉強方法は様々ありますが、まずはFXの入門書など簡単なものから始めるのがおすすめです。
またFXは専門用語なども多く混乱しがちですが、わからない言葉などは都度インターネットで検索などすれば解決します。
もっと本格的にFXについて学びたい方は取引手法について書かれている書籍やセミナーなどに参加してみるのも良いかも知れません。
FXは様々な通貨ペアや取引手法などがあるので知識を詰め込みすぎても勝てるわけではないので、ある程度の知識を学んだら過去検証やデモトレードなどで検証を繰り返していくといいでしょう。
必要なものを選ぶ際の注意点
FXは口座を開設すればスマートフォンだけでもすぐに取り引きを始めることができますが、よりFXで多くのことをしたい場合にはスマートフォンだけでは足りないかも知れません。
ネット環境や通信機器の性能によってFXでできることは大きく異なってきますので、トレードスタイルによってはネット環境や通信機器の見直しが必要です。
しかし、環境ばかりを整えようとすると費用もかかりますし、実際にはそこまでの設備は必要なかったということもあります。そのため、まずは今ある環境でFXに取り組んでみて足りないものがあれば揃えていくほうが良いでしょう。
FXで取り引きする通信機器(スマートフォンやパソコン)の性能は重要です。
スマートフォンだけでも取り引きはすることができますが、表示されるチャート画面が小さく情報量が少なかったり取り引きを優位にするツールなどもスマートフォンでは制限されたりします。
その点パソコンであれば大きな画面でチャートを確認することができ、様々なツールを使用することができます。
またパソコンの性能によっても処理速度が変わってくるので注意が必要です。比較的長い時間ポジションを保有するスイングトレードなどであれば、そこまでパソコンの性能は必要ありませんが、スキャルピングなど短い時間で注文と決済を繰り返すのであれば、パソコンの性能は必要になってきます。
また慣れてきて複数の通貨ペアなどを同時に取り引きする場合などは、モニター画面なども複数あると取り引きを快適にすることができます。
FXでは通信機器の性能と同様にトレードスタイルによってはネット環境も重要になってきます。
まず無線環境と有線環境ですが、無線環境だと一時的にネットが途切れてしまったりする場合があり、チャートが更新されなかったり注文が通らなかったりということがありえます。
そこまで短時間でのレート差が気にならないトレードスタイルであれば問題はありませんが、スキャルピングなど数pipsの利益を狙っていくトレーダーにとっては重要な問題です。
短時間での取り引きをしないうちはそこまで気にしなくても良いかもしれませんが、スキャルピングなどをする場合はネット環境は大きく収支に関わってきます。
FX会社の選び方
FX会社によって取り引きを始めるための条件や取引コストなどは異なってきますので、自分にあったFX会社を選ぶことが大切です。
基本的に国内のFX会社は信用度が高く、スプレッドも狭い会社が多いので初心者にもおすすめです。
反対に海外のFX会社は会社によっては信用度が低く、スプレッドも国内のFX会社と比べると広い傾向にあります。しかし海外のFX会社は豊富なボーナスや高レバレッジ、追加証拠金が発生しないゼロカットシステムなどが魅力です。
国内のFX会社も海外のFX会社も一長一短な部分がありますので、初心者がFX会社を選ぶ際のポイントをまとめました。
FX会社を選ぶ上で会社の信用度は非常に重要です。
国内のFX会社は金融庁の認可を受けて営業をしているので大きな問題はありませんが、海外のFX会社は注意が必要です。
海外のFX会社は高レバレッジやゼロカットシステムを採用しており、日本で認可を受ける場合にはレバレッジが制限されるなどの規制があります。そのため、海外のFX会社は日本の金融庁の認可を受けていませんが、日本人でも海外のFX会社で口座を開設することはできます。
全ての海外のFX会社がそうだというわけではありませんが、一部のFX会社では利益を出金できなかったり、架空の会社名で現金を騙し取ったりなどといった被害も報告されていますので注意しましょう。
スプレッドはFX会社や通貨ペアによって異なります。
実質的な手数料であるスプレッドは、取引回数が増えるとそれだけ取引コストが発生します。1日の取引回数が少ないからと言ってあまり気にしていなくても、中長期的に考えるとスプレッドの負担は大きくなるでしょう。
取引コストを考える上でFXでは「DD方式」と「NDD方式」という通信方式があります。
DD方式とは一度トレーダーの注文をFX業者が受けてから注文を通すかを決めている方法で、スプレッドが狭いというのが特徴です。
NDD方式とはトレーダーの注文をそのまま通しているため、スプレッドが広くなる傾向があります。
国内ではDD方式のFX会社が多いのでスプレッドが狭い、海外ではNDD方式の会社が多いのでスプレッドが広いという認識で構いません。
各FX会社によって最小取引単位は異なってきます。
最小取引単位とは取り引きを始めることができる最小の単位で1000通貨や1万通貨などのFX会社があります。
なるべく低資金で始めた方が良い初心者にとっては最小取引単位は重要です。
最小取引単位で必要な証拠金の額は変わってきますので、資金が少ない方は最小取引単位が低いFX会社で取り引きを始める方が良いでしょう。
しかし、最小取引単位にあわせて証拠金の額を低く設定してしまうと、すぐにロスカットになる危険性があるので余裕のある証拠金の設定が必要です。
どうしても資金をあまり準備できないという方は、1通貨や100通貨から取り引きを始められるFX会社もあるので参考にしてみてください。
FX会社では常に様々なキャンペーンを行っています。
日本国内のFX会社では、口座開設に応じて規定の取引量をクリアすると数千円から数万円のボーナスが貰える場合があります。
特にボーナスが豊富なのは海外のFX会社です。
日本のFX会社では規定の取引量をクリアするために最低限の証拠金の入金が必要で損をするリスクもありますが、海外のFX会社では制限がなく口座を開設するだけで数千円のボーナスが貰える会社も多くあります。
またそれだけではなく、入金が2倍になるボーナスや取引回数によってランクが上がる制度など、海外のFX会社では様々なボーナスやキャンペーンが行われています。
海外FXに不安がある方などはこのボーナスを有意義に活用することによって入金をせずとも海外FXを体験することが可能です。
FX会社を選ぶときによくある質問
FX口座を開設したくてもFX会社のホームページには記載されていなかったりと、初めてFX口座を開設しようとしている方は不安も多いかもしれません。
特に日本のFX会社と海外のFX会社では取引条件やボーナスなど大きく異なってくるので疑問点も多くなるでしょう。
FX会社はそれぞれに特徴があるので、FX会社を選ぶ際によくある質問をまとめました。
FXの口座は基本的に無料で開設することができ、口座の維持費などもかかりません。
しかし海外のFX会社では、ある一定期間取り引きがないと口座残高から口座維持費として手数料が引かれる場合があります。
口座残高がなくなると追加で費用が発生するのではなく口座を凍結されますが、取り引きする場合は再度口座開設の手続きを行えばまた取り引きすることができます。
FX口座は満18歳以上で口座開設の基準を満たしていれば口座を開設することは可能です。
しかしFX口座を開設するにはそれぞれのFX会社で審査があり、審査に落ちた場合は口座を開設することはできません。
口座開設の基準は公表されていないFX会社が多いですが、基本的には資産と投資にかけるバランスが取れていないと審査に落ちやすいと言われています。